2025年秋

私を喰べたい、ひとでなし 2025年秋アニメ

mikenekoblog

死にたい美少女とそんな彼女を喰べにきた人魚が繰り広げる百合サスペンス

「私は君を喰べに来ました。」

突如現れた人魚の少女・汐莉は
海辺の街に独り暮らす比名子の手を取り、優しく語りかける。
比名子の持つ血肉は、特別に美味しいという。
それは数多の妖怪を惹きつけるほどに…。

汐莉は、成熟し、最高の状態を迎えるまで比名子を守り
“いずれ自分が喰べる”と約束する。

比名子の胸には
「このひとなら私の願いを叶えられるかもしれない」
という切なる想いが浮かび―。

アニメ公式サイト Introductionより

幼い頃に家族を事故で亡くし、それ以来「死にたい」と思いながら生きる八百歳比名子(やおとせ ひなこ)が主人公。

全て妖怪にとって極上の血肉を持つ彼女は日々、数多の妖怪の標的に。

そんなある日、人魚である近江汐莉(おうみ しおり)が比名子の前に現れる。

そして死にたい比名子が「心から生きたい」と希望を持った時に喰べると約束を交わす・・・ってお話。

百合×和風ダークファンタジー作品。

作者は苗川采(なえかわ さい)先生で、KADOKAWAの「電撃マオウ」で現在も連載中の作品です。

2025/10/13時点でコミックス10巻まで発売中。

2025/10/27にコミックス11巻と2025/10/28にノベライズが発売予定です。

アニメはTOKYO MXで2025/10/2(木) 23:30〜他で放送中。

各社配信サービスでも配信してるので、使ってるもので配信してるか公式サイトでチェックしてみて。

公式サイトでチェック
アニメ公式サイト On Airページ
アニメ公式サイト On Airページ

「死にたいなら、死ねばいいじゃん」って?

比名子には自ら死を選べない理由があるんですねー

それは事故の際、家族3人を乗せた燃え盛る車から聞こえるはずのない「比名子だけは生きて」という言葉が聞こえてしまったから。

だから自死の選択肢はない、誰かに理不尽に奪ってほしいと願ってるわけですね。

「生きて」という言葉を胸に家族の分まで生きようと頭では思ってるけど、心がついてかない感じ。家族のことが大好きだったんでしょうね。

比名子を生に繋ぎ止めてるこの「比名子だけは生きて」という言葉。

これも物語が進むと「誰が言った言葉」なのかが真実が判明します。

元気ハツラツ、THE・陽キャの社美胡(やしろ みこ)。

小さい頃からの比名子の親友であり、過保護で常に比名子ベッタリの彼女。

事故の前後で態度を変えずに接してくれた唯一無二の存在なんです。

ネタバレになるんですけど彼女も実は妖怪。

汐莉の登場でとうとうバレてしまうんですねー

ただ他の妖怪と違うのは比名子を喰べるために近づいたのではなく、守るために側にいたということ。

その正体はオキツネさまという狐の妖怪で、比名子の家の近くにあるお社に祀(まつ)られてた土地神さま。

元は人喰いの凶悪な妖怪だったが、人間を守るようになった理由、そして比名子も含めた八百歳家とのつながりが明らかになります。

この序盤の美胡の正体が明らかになる話好きなんですよね。

美胡の比名子の家族を守れなかった後悔と、比名子だけは絶対に守るという覚悟、そしてこれからも一緒にいるために妖怪としてのプライドを捨てる決断。

美胡の正体は妖怪で、今まで嘘をつかれてたとしても「友達」だという比名子。

ふたりの関係性に胸がグッとなるお話。

死にたいと願う比名子が主人公なので話が基本重めになるんですけど、美胡の明るいキャラクターがいい感じに重さを中和してくれます。

話を読んでいくうちに好きになったキャラですね。

あなたは特別に美味いので喰べに来ましたと突然、比名子の前に現れた汐莉。

そんな畜生発言の汐莉が抱える本当の想いも物語が進むにつれて明らかに。

手伝いとして行ったバスケ合宿で起こった事件がきっかけで、比名子が覚えていない(正確には忘れるように汐莉がしていた)汐莉との過去が明らかに。

なんとこのふたり、10年前の家族旅行先で事故の前に会ってるんですねー。

死んでたとしてもおかしくない大怪我にも関わらず比名子が生き残れた理由、そして死にたがりの比名子が生きる唯一の理由である家族の最後の言葉「比名子だけは生きて」の真相も明らかになります。

1段階、物語がグッと進む展開なんですけど、ここがねー・・・重い、重いんですよ(笑)

美胡さんの明るさでもどうにもできないくらいここはホントに重くて。

汐莉が比名子に向ける傲慢だが一途で切ない想い。

そして自分にとって1mmもメリットがないが、比名子に少しでも生きてもらうための契約。

最終的に比名子の一人勝ちで終わるんだよなー

比名子の方がひとでなし・・・かも?

この話の前後で汐莉への見方がグッと変わります。

最初は汐莉の「心から生きたいと思ったら君の全てを喰らい尽くす」という言葉に、

「残酷すぎるでしょ、この人でなしめっ!!!」と思ったけど、この裏に隠れてた汐莉の真意を知ると「ごめんよぉ・・・」「あんた、ええ人、もといええ人魚やね」となる。

汐莉と美胡と過ごす中で楽しいと思うこともあるが、今だに比名子の「死にたい」という願いは変わらず。

最後はハッピーエンドで終わって欲しいものです。

比名子のためというよりかは汐莉や、美胡のために。

じゃないと、このふたりが救われねぇよ・・・

今後は汐莉から望まぬ人魚の肉を与えられ、彼女に恨みを持つ人間も絡んできて一段と面白くなりそうな予感。

この人間がいなかったら幼少期の比名子と汐莉が出会うことはなかったですしねー。

気になった人はアニメはもちろん原作の方も読んでみて。

ちなみに作品の舞台は愛媛で、実際に存在する場所が作中に登場します。

愛媛行ったことないから行った際にはぜひ作中の場所も行ってみたい!

今日はここまで、ではまたー

本日紹介したマンガはこちら

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